成功事例:CETによるITAグループ本社ビルの全面改装
こんにちは。私はピゴット(Pigott)社(*1) のジェス・ブラッケ(Jess Brakke)です。本日は、CETを活用してITAグループ本社のデザインを刷新したプロジェクトについてご紹介します。このプロジェクトでは、創造力を発揮しながら効率的に作業を進める必要があり、結果として2024年のコンフィグラアワードの「成功事例」部門賞を受賞できたことを大変光栄に思っています。
CETは、短期間でITAグループの価値観を反映した空間を実現する上で欠かせないツールでした。このプロジェクトは、チームメンバーと協力し合いながら進める非常にやりがいのあるものでした。
では、CETを活用してITAのビジョンをどのように形にしたのか、どうぞお読みください。
(*1) ピゴット社は、アイオワ州を拠点に活動しているオフィス家具ディーラーです。多様なプロジェクトに携わり、各クライアントのニーズに合わせた空間づくりを支援しています。
プロジェクトの概要
ITAグループからの依頼内容は明確でした。それは、成長を続けるチームを一つにまとめ、業務効率を高め、コラボレーションを促進する統一感のある新しい本社を作ることでした。計画の規模は非常に大きく、500のオープンワークステーション、100の個室オフィス、30のコラボレーションゾーン、さらに複数の会議室や休憩室を含むものでした。ITAの急成長により、スケジュールは厳しく、プロジェクトは2023年10月にスタートし、2024年6月までに完成させる必要がありました。
さらに、ITAが使用する2フロア間をつなぐ大きな開放的な階段の設置も要件に加わりました。このような厳しい状況ではありましたが、CETの柔軟性と多彩なツールのおかげで、迅速に対応しながらプロジェクトのスケジュールを守ることができました。
ブロックを活用してプロジェクトを推進
このプロジェクトで最初に活用したのが、CETの「ブロック置換え」機能でした。まずはシンプルな2Dのブロックプランを作成し、空間全体の基本的なレイアウトを把握しました。その後、ITAからレイアウトの承認を得た段階で、この「ブロック置換え」を使い、詳細な家具配置に素早く切り替えました。
この機能のおかげで、タスクチェアやモニターアーム、収納などを簡単に追加・調整でき、デザインの進行に合わせて柔軟に対応できました。さらに、プラン全体をリアルタイムで更新できたため、細かい変更が発生してもスムーズに修正でき、大幅な時間短縮につながりました。
ライブデザインがプロジェクトを加速
プロジェクトをスムーズに進めるためには、継続的なコラボレーションが欠かせませんでした。その中でも「ライブデザイン」セッションが大きな役割を果たしました。毎週ITAとの定期セッションを行い、リアルタイムでプランを更新し、さまざまな選択肢を提示しながら即座にフィードバックを受けることができました。
この実践的なアプローチにより、迅速な意思決定が可能になりました。また、「RevLink」を活用することで、建築家が作成した建物の外殻データをCETのデザインに直接反映させることができました。これにより、ITAに空間のイメージをより具体的に提示でき、本社のビジョンがどのように形になっていくかを実感してもらうことができました。
アイデアだけでなくリアルなビジョンを描く
プロジェクトの中で重要だったのは、わかりやすく伝えることでした。ITAチームは家具に関する専門用語に詳しくなかったため、デザイン案を伝える際にはレンダリング画像を多用しました。これらのビジュアルは、完成後の空間イメージをITAに伝えるための欠かせないツールであり、最終承認を得る際にも大きな役割を果たしました。また、施工チームともレンダリングを共有することで、実際の仕上がりがデザイン通りになるよう徹底しました。
プロジェクトの最終的な成果として、私たちは、単に機能的なワークスペースを作っただけでなく、ITAグループのコミュニティ精神を反映した美しい本社を実現しました。CETのおかげで、効率的かつ予算内で、ITAのビジョンを形にすることができたのです。
まとめ
CETを活用したこのITAのプロジェクトは、とても刺激的な経験でした。創造性と効率性が求められたこのプロジェクトで、私たちはその挑戦を乗り越え、大きな成果を上げることができました。コンフィグラアワードで高い評価をいただけたことは非常に嬉しく、このプロジェクトに関わる素晴らしいチームと協力できたことに心から感謝しています。
今後もCETを活用し、より革新的で効率的な空間づくりに取り組んでいくことを楽しみにしています。
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