リカルド・ロドリゲス氏(以下リカルド)は、米国テキサス州プラノにあるデマティック社の機械エンジニアです。
リカルドは10代の頃、父親が経営する機械工場で働きながら、機械的なものに対する情熱を育みました。初めてブレーキシステムを分解して組み立てたときに、機械システムがどのように機能するかを理解するコツをつかんだのです。高校時代は機械に打ち込み、その後テキサス大学エルパソ校で機械工学を専攻しました。
リカルドは長年にわたり、機械設計者としてさまざまなAutoCADソフトウェアや関連ツールを使用してきました。エンジニアリング分野で10年の経験を持つリカルドは、2021年にデマティック社に入社し、そこで機械エンジニアリングチームをサポートしています。デマティック社でのリカルドの最初の仕事は、CET Material Handlingを習得することでした。
先日、リカルドにインタビューし、彼の設計経験を紐解き、CET Material Handlingをどのように使っているかを聞きました。1対1のインタビューに加え、リカルドはCET Challenge(インタビューに答えながら、CETで空間設計を行うチャレンジ)にも挑戦しました。今回のチャレンジは、「10分以内に小さな倉庫にコンベヤーループを設置し3Dレンダリングまで作成する」というものです。
この様子は、下記の動画(英語)でご覧いただけます。
コンフィグラ: この仕事に従事するようになった経緯を教えてください。
リカルド: 私は昔から機械が好きでした。子供の頃、父と一緒に機械修理工場で働いていたのですが、そこからすべてが始まりました。高校卒業後、テキサス大学エルパソ校に入学しました。その後、設計分野で働きたいと考え、TSK イノベーション社で機械設計者として数年間を過ごしました。この会社は、私が機械工学の修士号取得するのを支援してくれました。
エルパソにあったTSKの工場がメキシコに移転した後、私はデマティック社に転職し、機械エンジニアとなりました。デマティック社での私の最初の任務は、CET Material Handlingを学び、それを使いこなせるようになることでした。これは、CETがこの会社の機械エンジニアチームの主要ツールだからです。
コンフィグラ: デマティック社の機械エンジニアとして働いていて、最も楽しいことは何ですか。
リカルド: 私は毎日、科学技術と問題解決スキルを使っています。部品を探しているときや新しいレイアウトを作成するときにこうしたスキルを使って答えを見つけだすのは、楽しい挑戦です。
デマティック社には当社固有のCET Extension*があり、私たちは、設計チームや最終顧客のためにこのエクステンションを常に強化しています。
*価格表、3Dモデル、画像、テキスト、プログラムされたロジックなどのリソースを含むメーカー固有のパッケージ
エクステンションに、改善したり追加したりすべき点が見つかると、チームが集まって、何を、どのように、なぜ、いつまでに行うのかを話し合います。このようなミーティングに参加して、エクステンションのあるべき姿の基準を設定する手助けをするのが私の楽しみです。また、実装されたアップデートを確認することもあります。
この仕事は問題の解決策を創造することです。今までに、いろいろなソフトウェアを試してきましたが、CETは素晴らしいです。デマティックに入社したとき、CETは私にとって新しいツールでしたが、すぐに使いこなすことができました。
コンフィグラ: デマティック社で、あなたが最も誇りに思っているプロジェクトは何ですか。また、CET Material Handlingはあなたの設計プロセスをどのように支援していますか。
リカルド: デマティック社で最初に手掛けたプロジェクトは、これまでで最も困難なものでしたが、同時に最も楽しいプロジェクトでもありました。私は最初に、1つの会社が所有する3つの異なる倉庫施設にそれぞれ別々のプラットフォームを設計する仕事を任されました。プラットフォームは当初の設計では考慮されていませんでしたが、顧客から特別な追加要求を受けました。
CETの最初のトレーニングを受けながら、私はこのプロジェクトを通してプラットフォームの設計を統括しました。このようなプロジェクトに携わるのは初めてでしたが、CETのおかげで仕事がやりやすくなったのは確かです。
クライアントから大きな変更要求を受けることなくプラットフォームを設計することができました。これは複雑な図面で、スパゲッティのように入り組んだコンベヤーの上にプラットフォームが覆いかぶさり、構造用支柱梁を設置するためのスペースが非常に狭いものでした。
各倉庫でプラットフォームをどのように機能させるかを考えるのは大変でした。図面にミスがあれば、コンベヤーやすでに完成している設備を設計し直さなければなりません。そして、そのような再設計は常にコストがかかります。
私は、ひとつひとつの倉庫ごとにプラットフォームを描かなければなりませんでした。1つのプラットフォームを作ってそれをすべての倉庫に配置するというわけにはいきませんでした。CETを使って、1つのプラットフォームから一部分や部品を取り出したりして、倉庫ごとのニーズに合わせてサイズを拡張したり調整したりしました。
CETには非常に助けられました。特に3Dビジュアルを使うことで、プラットフォームの周りや下、上にある既存の設備と重ならないようにすることができました。
コンフィグラ: よく使うCETツールは何ですか。
リカルド: ほとんどの場合、MSC Caseツールを使って作業しています。このツールで、プロジェクトで使用するすべてのコンベヤーを見つけています。また、Unit BOMツールは、使用するユニットの部品表をチェックするのに最適です。さらに、2Dと3Dのペーパースペースを使って、顧客と共有する図面を仕上げています。
CETは、私の仕事のやり方を変え、また、この業界の人々が空間を設計する方法を変えたと思います。AutoCADはまだ存在しますし、それをうまく使っている人もいます。でもCETを使えば、2Dと3D図面を同時に構築することができ、2Dと3Dを何度もいったりきたりして確認する必要がありません。立体や3D モデルを思い通りに操作することができます。さらに、部品表(BOM)も同時に作成されます。
設計している最中にルールを作れるので、特定の部品が必要になったときにもその場で対応できるのがいいです。CETはとても便利なツールで、何かを作ると同時にその部品表までが用意されます。
私の仕事では、顧客の要求に合わせてコンベヤーの設定を変更しなければならないことがよくあります。CETではそれが可能で、仕様の調整もできます。
例えば、コンベヤーの速度は顧客の要望に合わせる必要があります。私たちはそれをフィート/分と呼び、これはコンベヤーを動かすモーターに必要な馬力と関係しています。CETでは、そのようなニーズも考慮して、図面で指定することができます。つまり、CETは視覚的なツールであると同時に、必要な機械的仕様を図面に配置し、ダブルチェックし、検証するための方法でもあるのです。
3Dレンダリングは、いつもは社内の他のチームに任せています。しかし、今回、CET Challengeに参加し、私が毎日CETをどのように使っているかを実演したことで、CETがいかにシンプルに学べて、簡単に利用できるかをお見せできたと思います。
コンフィグラ: マテリアルハンドリング業界では今、どのようなトレンドがあるとお考えですか。
リカルド: 品質を損なうことなくリモートで仕事ができる環境というのがひとつの大きな流れです。顧客は正確で迅速な回答を求めています。CETのようなソフトウェアプラットフォームを使えば、現場であれどこであれ顧客の求める解決策を創造することができます。オフィスに戻ってから仕事をする必要はありません。今後、このような光景を目にすることが多くなることでしょう。
コンフィグラ: 今後5年間の目標を教えてください。また、コンフィグラがどのようにそれをご支援できると思いますか。
リカルド: 私は、数年以内にデマティック社のエンジニアマネージャーになりたいと考えています。コンフィグラは、私が質の高い仕事を行うためのソフトウェアを提供してくれており、すでに私の目標の実現に役立っています。私はCETを使ってマテリアルハンドリング業界について学び、さまざまなシナリオやリソースを試しています。
仕事をしていないときは、家族と過ごす時間をとても楽しんでいます。家族のために、そして自分の好きなことのために時間を使うよう心がけています。今は40歳以上のバスケットボールリーグに参加していますが、本当に楽しいです。それに、ゴルフも始めたのですが、これはかなり難しいです!
ブログの更新時にメールで通知をお送りします。
メールアドレスをご登録いただくと、コンフィグラのブログの更新通知をお届けします。